2011年10月31日(月) - まだ続く 『そらあるき』
昨日の雨はナンだったのか……今日は雨も上がっている。やれやれ。 午前、昨日の一箱古本市の会計整理。源法院さんに御礼に伺い、町屋塾で昨夜の納会の支払いを済ませ、これで今年の「一箱古本市」は完全に終わったなあ。 午後、『そらあるき13』とネットオークションの落札本の発送作業。夕方から『そらあるきマップ』ショップデータの下資料を作っていたら、今夜のミーティングに遅れてしまった。 夜、フェルメールで「そらあるき展」のミーティング。編集長のフェルメールさんが3日後にロンドンへ買い付けに出かけることもあって、不在中の分担を決めなければならない。関連イベントである「そらあるき本棚」はトネリコ嬢に、『そらあるきマップ』はあうん堂が引き受け、明日から10日間でショップデータをまとめることになった。 23時過ぎ終了、歩いて帰宅。さっそく夕方作成した下資料にショップ担当者を記入していたら、1時を回ってしまった。 |
今日は今年最後の「一箱古本市」だというのに、雨模様の一日となりそうだ。朝一番にコンビニへ行き、「一箱古本市通信」の原稿をコピーしてくる。この通信では、毎回拙い文章を書いてきたが、最後の一箱古本市開催にあたっての気持ちを込めて書いたので、ちょっとコピーを。 *** 万感の納めの市や涙雨 *** 浅野川べりの桜のつぼみが膨らみかけた春3月に始まり、セミの声を聞きながらいただいた流しそうめんの夏が過ぎて、黄色い落ち葉が舞う今回の市では、各店長さんが思いを込めた総決算の「一箱」を揃えていますので、箱の隅をつつきながらお気に入りの本をお探しください。 それにしても今年開催された8回の市のうち、前日から雨を気にせず開催に至ったのはわずか1回とは……ただただ実行委員一同不徳のいたすところと今回はプロフィールも控えたのですが、今日も雲行きが……。 「本」が「人」と「街」をつなぐ一箱古本市が予定どおり開催できたのは、お客さんと源法院さん、そして出店いただいた店長さんのおかげです。本当にありがとうございました。(あうん堂) 8時半、会場準備で源法院に行くと、実行委員のメンバーもやってくる。お互い曇り空を見上げながら、やっぱし雨やねえ……。境内にテントを張り、本道内を片付けて、今日は最初から本堂に入り込むことにしよう。 10時、本堂に16箱、テント内に2箱並んで一箱古本市が始まると、ポツリポツリ雨が。今回の出店者は12回連続参加のおろおろ散歩道さんを筆頭に、常連の店長さんばかりなので、お客さんが少なくても盛り上がっている。 16時閉会、みなさんに後片付けを手伝ってもらう。 夜、東山・町屋塾で本日の出店者やこれまでの出店者が集まり、納会を開催。最後は「セリ市」をおこなって大いに盛り上がる。なにはともあれ毎月1回の開催、よく続いたものだ。 |
午前、古書組合の交換会に出席。出品本が多く、狭い部屋(経費の節減のため、3ヶ月前から2部屋→1部屋に)の中で騒然と開催、終了時間も延長する有様だった。 15時、『そらあるき13』が印刷所内に出来上がっているのを確認の上、前回同様宮下印刷に車を回し受け取る。 都ホテルを皮切りに、コラボン、新竪町のフェルメール、最後に宇吉堂さんの店まで足を伸ばしていたので、レンタカー会社に車を返したのは、18時過ぎであった。 夜、前回の12号から今回の13号までおよそ10ヶ月。 『そらあるき13』を手にし、ばし感慨にふける。 |
午前、片付け仕事。 午後、北陸放送のラジオカーがやって来る。目的は、毎日放送しているラジオ番組『おいね★どいね』の中で、今週末に予定している一箱古本市の紹介をしてくださるのである。白崎女子アナウンサーと技術の男性のお二人が現れたところで店を開け(今日は定休日です)、簡単な打ち合わせの後本番。 およそ10分ほど一箱古本市や店のことをおしゃべりして終了。この後一箱古本市の会場となる源法院とNYANCAFE-BOOKSさんのところへ移動しての放送は片付け仕事をしながら聴くことにしよう。 夜、七尾和晃『闇市の帝王』(草思社文庫)読了。 |
午前、昨夜の雨が残って冷たく降っている。この雨のせいではないのだろうが、店内はサプリMさんとサイクロンNさんのオヤジ二人。帰り際、藤沢周平文庫本を買ってくれたNさんに、街の中も人は居ませんでしたか? と問うや、タテマチは若い人がいたね、とNさん。……そっか。 午後、それでもポツポツとお客さんが来てくださり、私は帳場で本磨き。今日は17時で店を閉めるのでこれで良しとしよう。 店を閉める前に用事で来てくれた小松菜Tさんの車にK子さんともども乗せてもらい、金沢21世紀美術館まで送っていただく。今夜は同美術館のシアター21で、劇団黒テント公演『窓ぎわのセロ弾きのゴーシュ』を観劇。館内は満員で、もっきりやさんなど顔見知りの方も多い。二階堂和美さんもそうだが、今夜の公演も平野甲賀さんつながりなのである。 日曜日ということで18時開演、1時間半の愉しい芝居だったが、宮沢賢治作品に詳しいともっと面白いだろう。雨も上がった香林坊で韓国料理の店に寄って“石焼ビビンバ/チジミ”を食べ、歩いて帰宅。 BSで映画『秋刀魚の味』(監督/小津安二郎)を見て、0:40就寝。 |
東京の出版社・屋上から、先週注文を入れてあった二階堂和美さんの初の著書『二階堂和美 しゃべったり 書いたり』が宅配便で届く。さっそく包から1冊抜き出し、拾い読み。 彼女のことを知らない人に、本書からプロフィールを抜き出すと、「……歌手、シンガー・ソングライター。時に僧侶。時に近所のおねえさん。その時その時信じる道を進みながら歌を歌い続けた二階堂和美が2011年、アルバム『にじみ』をリリース……」とある。興味がおありの方はあうん堂で販売(1500円)しますのでどうぞ。 装丁は平野甲賀さんで、そもそも甲賀さんつながりで二階堂さんのことを知り、ここ3年間東京でのライブに通っているあうん堂です。そんな彼女のライブが来月もっきりやでおこなわれるので楽しみだなあ……もちろんチケットはゲットしています。 夜、東山3丁目消雪溝組合の総会にサプリMさん(彼の家も本組合に入っています)と出席。事前に計画内容を教えていただいて二人でチェックをしていた今回の工事は、降雪時の道路散水設備を新設しようというものである。2時間の討議で工事をおこなうことが決まったが、問題点が多い、とMさん。私も同感だが……。雨が降ってきた中、帰宅。 |
嬉しい定休日は、朝から秋晴れで気持ちいい。 午前、片付け仕事。 午後、K子さんと散歩がてらNYANCAFE-BOOKSさんへ。秋というよりも夏を思わせるような日差しで、兼六園下から石引に向かう尻垂坂では汗をかいてしまった。NYANCAFE-BOOKSさんでのんびりコーヒータイム。リンダ&カルロスさんと4人で近況と古本談義を2時間あまりしてしまった。 15時半、店を後に兼六園のほうに歩き、買物をしていくというK子さんと別れ、私は広坂を下って金沢市役所に向かう。小1時間の打ち合わせの後、うつのみや書店で『計画と無計画のあいだ』(三島邦弘)と『揺れる大地に立って』(曽野綾子)を購入。させらぎ通りのGloiniさんに立ち寄り、開催中の『antos interiors 展』を覗いて「ペーパーウェイト」を買う。Gloiniさんとしばし歓談。そのまま歩いて帰ると18時を回っている。 夜、買って来た新刊本を拾い読み。 |
午前、ネットで北尾トロ&えのきどいちろうさんの『トロTV』を聴きながら『そらあるき13』の原稿直しをおこない、デザインのビーズHさんに送信。 午後、自転車で彼女の事務所に出かけ、編集長のフェルメールさんと『そらあるき13』の最終校正作業。17時半、ようやく校了。最終の直しをHさんに任せて引き上げる。 帰宅と入れ違いにK子さんはヨガ教室に出かけたので、一人で近所の食堂・いなばやで“カツ丼”を食べる。 夜、ネットオークション作業を少しやり、BSで映画『アンの結婚』を見る。原作にはないストーリのようで、我が家のアンの評判は悪かった。0:30就寝。 |
本日14日は、「鉄道記念日」。日本で最初に鉄道が走ったのは、汐留・横浜間で、明治5年(1873年)の今日なのである。私が国鉄(現JR)に入社して退職するまで、この日は一大イベントであった。記念切符の発売から一日駅長まで全国各地の駅で盛り上がったが、職員にとっての最大の関心ごとは勤続30年を迎えた職員(JRになってからは25年に変更)に「永年勤続」を称える授賞式であった。この日ばかりは盛装した職員が奥さんと揃って式に出席し、その後職場に挨拶して回る。見慣れた制服姿と異なる先輩たちの姿は、時代が違うとはいえ、会社で働くっていいことだなあ、と思った私だが、15年前の今日にはK子さんと揃って授賞式に出席したことが懐かしい。 午後、金沢ケーブルTVのIさん来店。彼が企画する番組出演の件でミーティング。あうん堂の「いまドキっ、ベスト5」を考えねば。 夜、ネットオークション作業。 |
今日は定休日だが、8時前には掃除を済ませて屋根裏部屋に泊まっているTさんと“カフェ・モーニング”。金沢の街をゆっくりと見て回りたいので連泊を、とTさん。特に込んでいるわけでもないので、どうぞどうぞ、とK子さんが答えたところで、私は市会のために席を立つ。 9時半、会場の野々市・交遊舎に車で到着。今日は年に一度の「大市会」のため、いつもより1時間会場が早い。すでに到着している理事さんと一緒に会場設営を行い、あうん堂の出品物を運び入れる。 しばらくして見慣れない若い男性二人が来場、長野・あがたの森書房さんと京都・小亀屋さんとのこと。入札の合間にいろいろお話しするが、中央(東京・名古屋・大阪地域のことですが)は若い古本屋さんが増えてるそうな。今回の市会は参加者も若干多く、それなりに大市会らしくなってきた。 13時開札。あうん堂の出品は2勝1敗、ゲットできたのは『土門拳写真集』など2点であった。終了後家に戻って荷物を降ろし、K子さんに頼まれた精米をおこなうために車で出かけ、その後レンタカーを返す。 夜、TさんとK子さんの3人で下新町の「長平」に出かけ、夕食。京都「ミナ・ペルホネン」に勤めるTさんに皆川さんの仕事のことなど話を聞かせてもらう。 食事後、Tさんは大和温泉に行き、私は帰ってネットオークション作業。 |
三連休の最終日、おかげさまであうん堂にもいい感じでお客さんが来てくださり、イカッタ。終日、帳場で古本屋仕事。 夜、近所の月天心さん夫妻と「町家巡遊2011」クロージングパーティに出かける。先月中旬から1ヶ月にわたって市内の町家を会場に開催中の本イベントも、本日が最終日。会場は店から歩いて7分の上川医院ご自宅で、すでにたくさんの人が集まっている。 庭を望む和室二部屋にはニワトコさんが用意した料理が大皿に並べられ、乾杯の後さっそくいただきながら歓談。今回は町家に暮らしている人やお店を開いている店主が中心だそうで顔見知りの人も多く、中に『そらあるき』のデザインをお願いしているビーズHさんが居てびっくり。 19時半、パーティーを途中で向けだし、そのまま自転車で新竪町・フェルメールへ行く。今夜は『そらあるきMAP』のミーティングで、宇吉堂・トネリコさんも参加の4人で掲載ショップのリストアップ作業をおこなう。 帰宅するとK子さんが熱心に見ていたのが、BSで放送中の映画『赤毛のアン』。久しぶりにアン、マシュー、マリラにギルバートとおなじみの名前が出てきて、さあこれから!というときに、終(前編)、のクレジット。お楽しみは明日に取っておくか。1:00就寝。 |
午前、K子さんはいつものように映画と美容院へ出かけ、私はネットオークションの発送作業を終えてから、夏休みの旅のお土産を持って駅西のオフィスに骨折りNさんとアンチク・ヒデさんを訪ねる。 二人とも勤務時間中なのだがそこはソレ、とりわけNさんとは3ヶ月ぶりだったので、あれこれ近況話で盛り上がる。帰り際、あうん堂の企画2件を提案しての怪しいミーティングに入るが、1件は企画見直しで、もう1件はNさんの返事待ちとなる。 百番街・うつのみや書店でO店長と立ち話しの後、七尾和晃さんのノンフィクション『闇市の帝王』(草思社文庫)を購入。一度倒産した草思社の文庫だったのでびっくり。 午後、バスで石引町へ行き、近くの洋食屋・北極で相前後して入った同年代の男性が“オムライス”を頼んだので、私は“カレーライス”を注文する。食事が終わる頃入ってきた同年代の男性はメニューを眺めるもなかなか決まらず、私たちに、(この店は)初めてなので何が美味しいですかね、と聞いてくる。先客の男性は、私も初めてでして“オムライス”を、と答え、次いで私が、私も初めてなんで“カレーライス”です、と答えたところ、そうですか、と店員を呼んで、“オムカレー”ひとつ、と注文していた。うーむ、気になるなあ。 食事後、NYANCAFE-BOOKSさんを訪ねるもあいにくお休みのようで、そのまま兼六園の縁の坂を下って歩いて帰宅。 古本新世界さんから来週の市会の件で電話が、金沢文圃閣さんからはメールで問い合わせが入る。それならば、と今度出そうと思っていた「大市会」の案内チラシを作成し、資料のコピーの帰りに切手と封筒を買って発送がてら、床屋へ。 夜、ネットオークションに10数件出品後、22:10就寝。 【本日の主夫&主婦レシピ】
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嬉しい定休日は、ネットで北尾トロさんの「レポTV」を聞きながら、HP日記2週間分の書き込み作業。さすがに2週間分となると記憶も薄れ、一箱古本市と大阪出張、そしてドイツパンのマイスター・H青年との食事会などを書いて何とか昨日までたどり着く。 夕方、『文學界』に掲載された、この春神戸女学院大学を退官した内田樹さんの「最終講義」を読了。食事当番だが買い物に行くのも面倒なので、残っていた冷ごはんで“パラパラ炒飯”を作ってK子さんとすばやく食べる。 夜、ネットオークションのデータ作りに励む。 |
週末二日間の『町家巡遊/浅野川エリア』イベントも昨日で終り、今日から再び本業の日々が始まる。屋根裏部屋に泊まったH青年が一足先に次の訪問地・山形へ向かうとのことで、店先で見送る。今月中旬から広島のパン屋さんを任される彼と今度会うのはいつだろう。 午前、顔なじみの物知りTさん、釈淳徳さん、関取Nさんに吉備団子嬢がふらりと現れ、しばし歓談。 午後、町屋塾へ出かけ、昨日の古道具市で使った「一箱」10個をゴロゴロで持って帰る。H新聞のY記者から突然の取材を受け、明日4日の「古書の日」にちなんだコメントを求められる。 夕方、昨夜のT嬢同様今夜の夜行バスで帰京するN子さんが街歩きから戻ってきて、屋根裏部屋で一休みするとのこと。ヨガ教室から戻ったら一緒に晩御飯を食べましょう、とK子さん。私は今夜は『そらあるき13号』のミーティングなので一緒に行けない。 夜、新竪町フェルメールで『そらあるき』ミーティング。スタッフ5人で原稿チェックと11月から始まる『そらあるき展』用マップのショップすり合わせをおこない、22時過ぎにバスで帰宅。ネットオークションをチェックして、23:30就寝。 |
今日から10月、朝から肌寒い。 10時、昨夜から屋根裏部屋に泊まっている和菓子職人T嬢が手に紙袋を持ってやって来る。中身は、今日と明日東山界隈でおこなわれる「町家巡遊」の関連企画商品である%uE9AB99木糀商店の“限定甘酒あんぱん”で、売り出し10分前に行ったけど誰も並んでませんでしたよ、とT嬢。東京で暮らすのとは違いますよ、とワタシ。さっそくK子さんが淹れた珈琲で美味しくいただいた後、店を開ける。 終日、古本屋仕事。町家巡遊で歩き回っているお客さんから、“町家抹茶クッキー”ください、と声がかかる。こちらはあうん堂カフェママ特製の関連企画商品で売れ行き好評だが、定番の古本の方はそれほど声はかからず。 夜、明日の「一箱古道具市」に出品する商品の品定め。 |