2010年8月30日(月) - 暑い夏の終わり
屋根裏部屋に泊まった「不思議(はてな)」さんとカフェでのんびり“モーニング”。話題は昨日の「一箱古本市」で、私が気付かなかったことなどこれから毎月続けていくためのアイデアや提言をいただく。 午前、七尾へ出かけるという不思議さんを見送った後、昨日のイベントの後始末。預かっていたGloiniさんの「一箱」本の売上げと在庫のチェックをおこない、参加費等実行委員会の会計整理。 午後、源法院に預けてある「一箱」と受け台に浸かったビールケースを引き取りに出かけ、お世話になった源法院の管理をおこなっている加賀友禅工房・欒堂(らんどう)さんにお布施をおこなう。 夜、七尾から戻った不思議さん、彼の紹介により入れ替わりに屋根裏部屋に泊まるS子さん、並木町のTさんに月天心妻さんたちと「居酒屋・裏コラボン」へ出かける。暑い夜に汗をかきかき飲むビールの美味しいこと。再び苦痛の夜行バスで帰京する不思議さんをコラボンで見送った後、みんなでほろ酔いで歩いて帰宅。 息子たち一家の帰省から始まり、12年ぶりの同窓会、茶豆研究会の収穫祭、「しんたてふれ愛まつり」のためのクッキー作りに出店、そしていつかやりたかった金沢での「一箱古本市」まで、今年の暑い夏はようやく終わった。 |
6時半、茶豆研究会・作付け隊長のTT君が別所ファームで今朝収穫した“茶豆”と彼の畑の“じゃがいも”を届けてくれる。出来が今ひとつ、というのでK子さんに試食してもらうことにして、本日の「一箱古本市@源法院」に持っていくものの準備を続ける。 東京から夜行バスでやって来た<不思議(はてな)>さんが出品の一部を担いで来店。今夜は屋根裏部屋に泊まるためまずは荷物を部屋に置き、カフェでK子さんと3人でコーヒータイム。いやあ夜行バスは参ったね、と同年代の不思議さん。それにしては元気だわい。 8時、会場の主計町・源法院へ。しばらくすると、オヨヨさんにNYANCAFE-BOOKSさんスタッフ3名(店主は早くから予定が入って参加できず)も境内にやって来たので、全員で会場準備。あうん堂とオヨヨ書林は出店者が多いことと初めてのイベントなので出店を見送り、終日スタッフとして会場に詰めることにする。 8時半、受付開始。本質の出店者は、自転車に出品本を積み込んで来たり、トランクを引っ張って歩いて来たり、車でやって来たり、事前に宅配で送って手ぶらで来たり……とそれぞれのスタイルで集まってくる。ゲストの南陀楼綾繁さんはじめ16箱の店長さんはくじを引いて出店場所を決め、「一箱」分の開店準備に取りかかるのであった。 10時、金沢で初めての「一箱古本市」がスタート。今日も暑い日差しが注いでいるが、境内の樹のおかげで日陰も多くて大助かり。日曜の主計町のゆっくりとした時間の中で、来場の本好きのお客さんと店長さんの愉しげな会話が弾んでいる。 終日、私は順番に出店者の「一箱」を覗き込みながら、初対面のみなさんとは自己紹介を兼ねてのんびり本談義。合間に本堂の前で販売している冷えたビールを口にしてるとサイコーだなあ。顔なじみのお客さんがたくさん来てくださって感謝! 15時半過ぎ、日もお寺の屋根の陰に隠れて落ちついいた雰囲気の会場ではそろそろ店じまいが始まる。私は各店長さんから本日の売上げやお客さんの反応を聞き取りしていくうちにイベントの終了時間となる。再びスタッフが集まり、撤収作業が始まる。最後に今回のイベント用に製作した「のぼり」を片付ける頃には源法院の境内はいつもの静かな空間に戻っている。 夜、参加者によるイベントの打上げを焼肉・テグでおこなう。遠方の出店者は残念ながら参加できなかったものの、総勢14名で大いに盛り上がる。次回は9月26日。本が大好きなみなさん、どうぞ冷やかしからセドリ、はたまた出店をお待ちしております。 今日一日の朝から夜までの愉しい様子を南陀楼綾繁さんがリポートしてくださいましたので、こちらも是非ご一読ください! |
13時、一箱古本市のプレイベントである『トークショウ/南陀楼綾繁vs小野寺生哉』の会場設営のため、近江町・いちば館へ出かける。腹が減っては……と昼食は近くの吉野家で“並牛丼”。 会場に入ると、今回のイベントの主催者であるJPICのO女史とIさんがスタンバイしており、Oさんとはメールでのやりとりがあるものの改めてお2人と名刺を交換し、しばし歓談。実行委員であるオヨヨさん、NYANCAFE-BOOKSさんとその友人たち総勢6名が揃ったところで設営開始。 開場30分前に南陀楼綾繁さんが来館。すでにオヨヨさんの店で何冊かゲットしたとのこと、さすが<ミスター一箱古本市>だけのことはある。私は今年の1月に東京のシアター・イワトでお会いして以来だが、NYANCAFE-BOOKSさんはこの5月の不忍一箱古本市で会っており、オヨヨさんともども、どうもどうも、とご挨拶。小野寺さんと打合せをしている間に会場設営も終わり、入口で受付作業。新聞で(トークショウを)見たというお客さんから、一箱古本市に興味を持っている方、そして私たちの親戚・同僚・知人等55名が来て下さり、おかげで会場は満席であった。 15時、『トークショウ』スタート。前半は南陀楼綾繁さんによる一人トークで、テーマは『一箱古本市』。なぜ、今、一箱古本市なのか、を氏が関わった時からのエピソードも交えて話していただく。後半は、9月に『カナザワ映画祭2010』を企画している小野寺生哉さんに南陀楼さんがインタビューしながら、このユニークな映画祭の苦労話を聞きだしていく。 17時終了後スタッフ一同で跡片付けを済ませ、帰宅。 夜、主計町・空海にて本日のイベントのささやかな打上げ会。ゲストの2人に実行委員のNYANCAFE-BOOKS夫妻、オヨヨ書林、あうん堂が入っての7名で、トークでは語られなかった興味深い話を伺いつつ大いに盛り上がったことは言うまでもない。21時半解散。いよいよ明日は本番だ。 |
午前、本業の「古本市(古本交換会)」に出席。3ヶ月ぶりだろうか、お客さんから預かった段ボール4箱とあうん堂の2箱を出品するも、お客さんの本には札が入らず持ち帰ることに。 午後、一箱古本市に必要な「名札フォルダー/印刷用紙」を帰り道にある「事務キチ」で購入。いったん店の前に持ち帰ったダンボール箱を下ろした後、車で横安江町へ行きコラボン・Kオーナーと待ち合わせる。うだるような暑さの中、Kさんから一箱古本市に使用する「箱」を15箱貸していただき、そのまま主計町の源法院に運び込む。といっても車はお寺の前には入らないので、セッセと「ゴロゴロ」で小運搬する。ついでにいつも利用する酒屋・宗源さんのお店に行き、お願いしてあったビールケースをこれも「ゴロゴロ」で2往復。浅野川大橋の上を運んでいる首タオルのオヤジはどうみても古本屋には見えないだろうな。 夜、実行委員のNYANCAFE-BOOKSさん、オヨヨさんとメールで明日の南陀楼綾繁さんによるトークショウ参加者や準備スケジュール確認作業。こちらもたくさん参加者がいるとよいのだが……。 |
「しんたてふれ愛まつり」の疲れがまだ残っているまま、今週末のブックイベント「一箱古本市@源法院」の準備に入る。 午前、一箱古本市の出店者であるGloiniさんが出品本一箱分を抱えて来店。彼はこの7月まで神戸・栄町(中華街近くです)で営業していた「vi.vo.va.bookustore」を閉じ、この秋には金沢で新しいお店をオープンしようとしているのである。今日はご家族で住まいとお店の物件を探しに金沢へやって来るとともに、週末の市にはどうしても出られないことから店番を私の知人に頼んだのである。時間がないのでとりあえず段ボール一箱を預かり、詳しい話は夕食会に、と話して見送る。 午後、市内・石引(いしびき)のNYANCAFE-BOOKSさん来店。一緒に源法院へ出店用の「一箱」を抱えて出かけ、お寺を管理している友禅工房のUさんに立ち会っていただき境内での配席を決める。 夜、香林坊にある居酒屋・らくやさんでGloiniさんを囲んでの夕食会。メンバーは彼と親交のあるベンリーズさん、1年前金沢にやって来て店を開いた月天心さんご夫妻に私たちの6名で、新しくオープンするお店や彼の経歴、最近の金沢事情等美味しいメニューをいただきながらの会食で、私たちも元気をいただく。 |
午前、白内障の手術入院する母と一緒に浅野川病院の眼科へ行く。2週間前に事前のレクチャーを受けており、今日は手術前の検査を済ませた後、病室まで付き添っていったん引き上げる。 そのままタクシーで金沢駅へ向かい、「しんたてふれ愛まつり」に出品した商品の残った分を関係者に返却する。 午後、今週末の「一箱古本市@源法院」の準備作業。夕方、父と一緒にタクシーで再び浅野川病院へ行き、手術を済ませた母を見舞う。10分もかからないうちに終わったとのことで、病室でしばし四方山話をして引き上げる。 夜、いつもは母と二人暮しの父の様子を覗きに行ったら、早々と布団を敷いて寝ていた。まだまだ大丈夫だわい。 |
朝一番、なんとなく身体がシャキッとしないものの気合で昨夜積んだままになっている「しんたてふれ愛まつり」で使用した用具を取り卸し、天板とボックスを西金沢駅近くのニークワークスUさんの事務所まで持っていく。物はあうん堂のものだが普段は彼女のところに預かってもらっているのである。ガソリンを入れようといつものスタンドへ行くが、日曜なのでみな閉まっている。8時には車を返さなければならず、距離換算でガソリン代を支払って自転車で帰宅。 昨夜は屋根裏部屋に泊まったCさんとK子さんの3人で、Cさんの近況など伺いながらのんびりカフェにて朝食。 終日、隣家で昨日の出品物の跡片付け。暑くて作業は進まず。夕方、中川ワニさんがCさんを迎えにやって来たので3人で歓談。今日は本業はまったくできなかった。 |
店の定休日に併せて一昨日から横浜で暮らすKenさん一家が帰省している。暑い中、つかの間の夏休みを彼らと一緒に過ごしたが思った以上に体力を消耗してしまった。 定休日開けの今日はいつもより1週間早い「古本市」なので、朝から店の掃除を済ませて会場に向かうが、身体の動きがにぶくて会場では静かに椅子に座って開札を待つ。やれやれ。 午後、市会の帰りに「事務キチ」に立ち寄り、イベント用チラシ印刷用紙など購入。 レンタカーを返して帰宅するとKenさん一家はすでに引き上げており、カフェではK子さんが手持ち無沙汰に本読み。暑いと人は動かないのです。夕方まで仕入本(それでも段ボール2箱落札してきたのです)をなんとか整理してしまう。 夜、早々にダウン。21:30就寝。 |
終日、静かなるあうん堂でイベント準備作業。 陳舜臣の歴史エッセイをお買い上げくださったお客さんに見覚えがあるので、以前来てくださった方かしらん、と帳場で本談義。陳さんの本が売れるのは初めてです、とお客さんに話したところ、そうですね……1冊同じ本を持っているのだけど汚れてしまったので(今回)買いました、とのこと。 (店の)写真撮ってもいいですか、と断りを入れ、その後朝日新聞を手にしているK子さんに、今晩私の番組があるのでよかったら見てください、と番組欄を指差す。私も覗いてみたら加藤千洋さんの写真があり、これはどうも、と改めてご挨拶をしてから、しばし今日の街歩きのことなど3人で雑談。昼食をどこかで、と尋ねられたので、新竪町のパーラー・コフクさんの“パスタ”をお奨めして見送る。 午後、岡山からやって来たという女性から、年4回発行している『アプリオリ』というフリーペーパーを(あうん堂に)置かせていただけますか、と声を掛けられる。彼女と彼女の友人の手によるエッセイ・ショートストーリー・イラストが掲載されたB6サイズの瀟洒な小冊子で、お役に立てば、とバックナンバー並びに最新号を預かることに。昨日は神戸から珈琲がテーマのフリぺ『甘苦一滴』が届いているので、興味がおありの方はどうぞ手にとってご覧になってください。 夜、クーラーを入れて快適にPC作業。 |
今日からイベント続きの8月、連日の暑さで体力がじわじわと消耗してきているのがわかるだけに大丈夫かなあ。 8時過ぎに自転車で金沢駅へ。電車で野々市に行き、交遊舎で11月分の古本交換会会場予約。トンボ帰りで10時帰宅。 終日、イベント関連の資料作りと書庫整理。 夜、もっきりやでジャズライブ。プレイヤーはロシア出身でフィンランド在住のピアニスト、ウラジミール・シャフラノフに日本のドラマーとベーシストが組むトリオである。テーブルには北欧はじめの会のK青年や代表のSさん、ひとつぼルオッカで顔を合わせているSさんの姿が見える。 6年前、二度目の北欧旅行の折訪れたヘルシンキのジャズレコードショップでオーナーに、フィニッシュジャズでピアノトリオのCDをセレクトして欲しい、と頼んだところ、喜んでボックスの中から抜き出してくれた。その中の1枚が今夜のシャフラノフのCDで、日本に戻って聴いたところすっかりはまってしまい、その後3枚も買ってしまった。その本人が突然もっきりやにやってくるなんて……至福の2時間であった。終演後CDを買い求め、彼のサインをいただいている間上記のいきさつをカタコト英語で話すと、(ヘルシンキの)CDショップのマスターとは友だちだよ、と彼。 明日は名古屋で、ついで東京の「ボディ&ソウル」(今年の冬休みに井上信平さんのライブを聴いた店だ)で金沢同様小さなライブハウスを回って帰国するそうですよ、とK青年から教えてもらっていたので、サインを貰った後、どうぞよい旅を!と握手してもらい家に帰る。 BS2で『龍馬伝』を見て、23:40就寝。 |