午前、昨日本小舎の前にとりあえず出しておいた戸別改修ごみの、畳、廃材、タンスに仏壇(ちゃんと最期のお勤めを済ませました)などをみっともない程度に再整理した後、ニークワークスUさん、デザイナーのI子さんの三人で 「あうん堂年賀DM」制作ミーティング。昨年に続いて人形シリーズとしあれこれアイデア出しをおこなうが、三人寄ればナントカで方針が決定してイカッタ。
午後、市役所の戸別ゴミ回収車がやってきて、一気にこれだけの大量ゴミを粉砕して行く。明日の市会用に借りたレンタカーで野々市・交友者に出かけ、20世紀書房さんと同施設に預かってもらっている古書組合所有のテーブル10台を車二台に積み込んで一刻館さんの倉庫まで運び入れる。保管場所で困っていたので大助かり、その後一刻館さんの事務所で本談義。
夜、改修準備のメインである戸別ゴミの整理が終わったので、Uさん、ダイックSさん、K子さんと<のらり>でささやかに打ち上げをおこない、改修本番に向けて気合を入れて “生中”をお替りするのであった。 |
終日、隣家の改修工事前にどうしてもやらなければいけない戸別回収粗大ごみの整理に励む。気配を察したK子さんは朝から歯のメンテナンスと称して逃亡してしまい、改修を請け負っていただくニークワークスUさんとダイックSさんの手をお借りする。
夜、町屋塾に<女川の会>メンバーが集まり、「水プロジェクト2021」の企画ミーティング。あうん堂は制作スタッフとして参加しており、総予算150万円で赤字が出ないよう売り上げ(観客収入)アップに経費削減を、と檄を飛ばしたせいで、その後の食事会では一品減らされていた。 |
9時、ホテルのレストランでのんびり朝食。小雨に煙る眼下の名古屋駅を見下ろしていると、50年前に名古屋鉄道管理局で3ヶ月間実習していたときのことを思い出す。
当時の国鉄に入社した施設系統の同期は19名で、入社早々東京の研修所に3ヶ月間入所。その後採用エリアごとにグループ分けされ、私は中部エリアの同期3名と名古屋駅近くの独身寮に移り、3ヶ月間の現場実習が始まったのである。長くて1週間、短いときには1日だけという当時の国鉄の全職場を回るので、この名古屋駅と名鉄、近鉄地下街、正面の大名古屋ビルは毎日歩いていた。あれから50年、駅はすっかり様変わりをしているのも当たり前か。
11時、ホテルをチェックアウトし、ロビーで同期のJくんがやってくるのを待つ。彼とは5年ぐらい前に北陸新幹線建設工事出張の折にあうん堂で会っており、しばらくロビーで近況を歓談。
昼食を(名古屋駅の)ツインタワーでどう? と言われ、昔歩いた地下街を抜け駅コンコースに抜けていく。店はすっかり変わっているものの、通路の天井の低いいことやコンコースに入る階段はまったく変わっていないねえ、とJ君と話しながらレストラン街で早めの昼食。お互い保線職場や国鉄本社勤務など共通点が多いこともあって昔話が弾む。
午後、私の希望で名鉄電車で岐阜に移動。J君は大垣出身だが今は多治見市に住んでおり、名鉄に乗ることないから、と乗り場を探してウロウロ。
柳ヶ瀬にある古本屋<徒然舎>を訪ね、店主の奥様にご挨拶。初期の「BOOKDAYとやま」でお会いしたこともあり、岐阜古書組合の現状など興味深い話で盛り上がる。人通りの少ない商店街を抜けて岐阜駅に向かい、ここで岐阜在住で同期のS君と待ち合わせる。彼とはかれこれ40年ぶりに会うので、わかるかな? と思いきや面影も話し方もまったく変わってはいない。
駅ナカの居酒屋でビールを飲みながら70歳のじいさんが、私のスマホに取り込んできた50年前の実習で4人揃って撮った写真を前に、あれこれ思い出して楽しく語り合っているという光景は、はたから見るとどう映るのかなあ。写真に写っていいるもう一人のY君は研修後の配属先である広島で24歳で亡くなったことが残念である。
16時半、駅の改札口で二人と別れ、いつでも会えると思う友人は会えるときに会いに行ってよかった、と思いながら「しらさぎ」がホームに入ってくるのを待つ。 |
8時半、今年も店の前の道路に設置してある「流雪溝」のグレーチング蓋の取り付けネジ外し作業がおこなわれ、K子さん、隣家のハッパさん、お向かいのk三夫妻と一緒に作業開始。今年も(雪が)降らんといて欲しいね、と毎年同じ会話を繰り返す。
11時、ナップザック(これって、死後?)一つを肩に金沢駅へ。「しらさぎ号」に何年ぶりかで乗車、駅で買っておいた“芝寿司”を食べながらのんびり本読み。米原駅でシートをひっくり返すのも懐かしい。
名古屋駅で一旦下車し、今夜泊まる名鉄グランドホテルにチェックイン。再びJR東海道線の普通電車に乗って四っつ目の笠寺駅に降りると、すでに人の列が今夜のライブ会場となる日本ガイシホールまで続いており、いやがうえにも気分が盛り上がる。
楽しみにしていた桑田佳祐さんのソロライブ 『BIG MOUTH! NO GUTS !』だが、最期の難関はオヤジには手強かった<電子チケット>による入場だ……と緊張して列に並ぶも、画面のアイコンをタップして終わりであった。指定の席には今回チケットを分配(譲っていただくこと)してくださったWさんが先行入場しており、どうもどうも、とチケット代金と金澤土産を手渡し、お互い自己紹介をしながら開演を待つ。
17時、定刻通りライブがスタート。私たちはマスクを着用し、声は出さずに拍手だけのスタンディングであっという間に2時間半が過ぎてしまう。あらためて歌の力の凄さを知り、『SMILE〜晴れ渡る空のように〜』の曲では泣いてしまった。
終演後静岡に帰るWさんとは笠寺駅で別れ、私は再び名古屋駅に戻ってホテルに帰る。楽しかったなあ。 |
終日、隣家の在庫本を中心に片付け作業。
1F真ん中の6畳間、背戸の物置、玄関の計3箇所に置いてある在庫本を、取り急ぎ上階に移動することが当面の課題である。3時間かけて玄関の本をなんとか整理できたものの、今日はこのあたりが限界か。一冊ごとこれは廃棄、これはヤフオクに……といった具合でやっていたんでは戸別改修まで間に合わないことがわかっただけで良しとしよう。 |
午前、隣家の改修プランについて3ヶ月前から打ち合わせを重ねてきたニークワークスUさんと具体的な作業工程についてのミーティング。
とにもかくにも改修箇所に置いてあるすべてを移動、もしくは処分することからスタートである。9日に金沢市の大量戸別ゴミ収集の予約を取りましたがよろしかったでしょうか? とUさんの顔は笑っているがそのミッションは厳しい。
週末から二日間は名古屋出張(スミマセン、桑田さんのライブでした)が入っている中、隣家の玄関の本棚に奥の部屋のダンボール箱、背戸の物置の中の雑誌に、長年両親が溜めていた家具に食器が……うーん、夜明けは遠いなあ。
午後、パリから帰国されたルリユール(工芸製本)作家清宮伸子さんが、大手町にオープンされた古書店&ギャラリー「書架の周辺」>をアレフKさんと訪ねる。
確かこのあたりだったかな、と二人でキョロキョロしていると、同店での展示会をサポートしている高橋麻帆書店さんが後ろから現れ、こっちこっち、と案内されて入店。Kさんと二人して初対面の清宮さんからパリでの仕事のことなどあれこれ伺っていると、同業者の<Liver つじばた>さんがやって来た。これから同好の諸氏のたまり場になりそうだ。
定休日のあうん堂に戻り、隣家で引き続き改修プランを練っていたUさんと4人で楽しくコーヒータイム。
夜、プライムビデオで新しく見始めた韓国歴史ドラマ 『帝王の娘 スベクヒャン 第3話』 を見る。今回は1話30分だから息抜きにちょうどよいが、全72話あるんだ。 |